メガファブとミニファブ
メガファブとミニファブは、半導体製造工場の種類を指す言葉です。それぞれの特徴は以下の通りです。
メガファブ
- 大規模な半導体製造工場
- 最新の製造装置を導入
- 8インチ、12インチ、300mmなどの大型ウエハーを用いる
- 大量生産に適している
- 投資額が巨大
- 稼働率が低いと損失が大きくなる
- 主に最先端の半導体製造に用いられる
ミニファブ
- 小規模な半導体製造工場
- 比較的古い製造装置を用いる
- 6インチ、8インチなどの小型ウエハーを用いる
- 少量生産や特殊な半導体製造に適している
- 投資額が比較的小さい
- 稼働率の変動に強い
- 特殊なニーズに対応できる
項目 | メガファブ | ミニファブ |
規模 | 大規模 | 小規模 |
製造装置 | 最新 | 比較的古い |
ウエハーサイズ | 8インチ、12インチ、300mm | 6インチ、8インチ |
適した用途 | 大量生産 | 少量生産、特殊な半導体製造 |
投資額 | 巨大 | 比較的小さい |
稼働率 | 低い場合、損失が大きくなる | 変動に強い |
用途 | 最先端の半導体製造 | 特殊なニーズに対応 |
メガファブとミニファブの今後
近年、半導体製造の需要増加に伴い、メガファブの建設が活発に進んでいます。しかし、最先端の半導体製造以外はミニファブの方が有利な場合も多く、今後も両方の存在が重要になると考えられます。
参考資料
- SEMI
- 日経クロステック(xTECH): 半導体製造装置、日本勢が世界首位を維持
- 経済産業省: 半導体産業ビジョン2030